絶叫シンデレラと狼女③

 しばらくすると、エレベーターが上がってきました。


戻ってきたのは、さっき逃げていった友人たちでした。

そりゃそうですよね。

なにしろ、靴を忘れていますから。


けれど、開いたエレベーターからは誰も降りてきません。


その代わり、エレベーターの中からゴソゴソと物音が聞こえてきます。


私はそのままエレベーターを見つめていました。


すると、ドアの影から、友人二人がそろってヒョコッと顔を突き出しました。

まるでトーテムポールのように、縦に並んで。


「え……なにしてるの?」


私が声をかけると、二人はまた雄叫びを上げました。


「み……未依ちゃん、大丈夫だったの? さっきの……」


「ああ。うん、大丈夫。」


「未依ちゃん、なんで逃げなかったの?!」


「え、仕事あるし……?」


私にとっては、ただそれだけの理由でした。


けれど、友人二人はまだかなり怯えている様子でした。


「私たち、さっき……」


そう言って、二人はさっきの出来事を話し始めました。


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