絶叫シンデレラと狼女①

 新しい部署ができてから、あの怖い部屋で仕事をする時間は、私一人になることが増えていきました。

その部屋にいるようになってから、しばらく経っていましたが、次第に強い疲労感を感じるようになっていました。

それまでは休み時間になるとカフェスペースに降りていたのですが、いつの間にかその元気もなくなり、休み時間もその部屋でそのまま過ごすようになっていました。

長くその部屋にいると、相変わらずいろいろな怪奇現象は起きます。

ただ、不思議なことに、私はかなり慣れてしまっていました。

そんなある日、友人が二人、心配して休み時間に私のところへ来てくれました。

久しぶりに誰かと話しながら過ごす休み時間は、とても楽しく、友人たちの優しさや愛情を感じて、私はとても幸せな気持ちになっていました。

やがて休み時間も終わりに近づいた頃です。

突然、

パン!!

と、手を叩いたような音が部屋の中で鳴りました。

私は、とっさに「友人たちを怖がらせてしまうかもしれない」と思いました。

それと同時に、この音が本当に聞こえているのかも気になりました。

すると友人が驚いたように言いました。

「え?!今の、何の音?」

どうやら、私だけではなく、はっきり聞こえていたようです。

そのあとも、壁を叩くようなドン!という音や、破裂するような音が、続けて聞こえてきました。

だんだんと友人たちの表情がこわばっていきます。

そしてそのときです。

「うぅーーーー」

あの、うめくような声が聞こえてきました。

――うめきやさんの登場です。


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