体がずっしり重くなる部屋
会社に入って2年目になる頃、新しいプロジェクトが始まりました。
そのために、新しい部屋を拡張することになりました。
その部屋は自由に見に行っても良いということになっていたので、友人数名と見に行きました。
友人数人とエレベーターに乗り、目的の部屋に到着しました。
エレベーターが開いて、すぐにその部屋に入れる作りでした。
ただ、あまりにずっしりと重い空気で、私は1歩も入ることが出来ませんでした。
明らかに何かいるのが分かります。
霊感のあるナツミもそれに気が付きました。
他の友人たちはそのまま入っていきました。
よく平気だなぁと驚いたのですが、友人たちは何も違和感を感じないようでした。
その後、なんと、私はその部屋でのプロジェクトメンバーに抜擢されました。
ほとんどのメンバーは、もともと持っている仕事との兼任で、その部屋に長くいるのは、私と山本さんという先輩でした。
それでも、もともとの仕事もあるので、一日中いるわけではありませんでした。
私は朝その部屋に入るのに、しばらく時間がかかりました。
エレベーターから降りるのに、とても勇気がいるのです。
入るだけで怖いのですから。
エレベーターが開いただけで、ズシッと重い空気を感じるのですが、職場がその部屋になってしまったため、入らなければなりません。
しかたなく、勇気をだして、初めて部屋に入った時は、ぐにゃりと目眩がし、膝からくずおれました。
こんな先行き思いやられるところからのスタートでした。
その部屋で仕事をするようになってしばらく経ってからのこと、仕事の帰りに山本さんが言いました。
「私、実はちょっと霊感があるんだけど、あの部屋、ちょっとおかしいんだよね。」
それを聞いて私も同じように思っていたと伝えました。
しょっちゅうラップ音はしますし、お互いが話していないのに、部屋の中から人の声がする時があるのです。