絶叫シンデレラと狼女④
「私たちの他には誰もいないはずなのに、大きな音が何度もして、人のうめき声が聞こえてきたの。だから慌てて逃げてきちゃったの。」 「そうそう。それに、不気味な笑い声も聞こえてきて、すごく怖かった!」 そう言って、二人は顔を見合わせます。 「エレベーターで下まで降りてから、未依ちゃんがいないことに気が付いたの。 待ってたけど降りてこないから、もしかして幽霊に襲われて気絶してるんじゃないかって思って……」 「怖かったけど……怖かったけど、助けに来たの。」 今なら、この友情に感謝して泣いてしまうかもしれません。 でも当時の私は、それよりも驚きの方が大きかったのです。 助けに来た? あの二人が? さっきの逃げっぷりを見ていた私には、それがとても意外でした。 二人とも相当な怖がりです。 それでも戻ってくるには、かなり勇気がいったはずです。